ぐい呑みが続きます・作家物

旅行をすると必ず記念に「ぐい呑み」を購入します。写真のぐい呑みは、夫と東北を車で旅行したときに買いました。作家さん物で、色と形がとてもモダンです。異常気象のとても暑い夏でした。太平洋側を北上し、山間の温泉地へも行きましたが、とにかく暑かったです。良い気候にもう一度、東北を旅したいですね。ぐい呑みサイズ・直径6cm×高さ7cm。ちょっと大き目の杯です。
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奈良・長谷寺

約20年ぐらい前のこと、奈良の大和路を歩いてみたくなり、最初で最後の一人旅をしました。中でも長谷寺の登廊が好きで訪ねて行きました。細かな日記を記しながら旅したことだけは覚えていますが、メモの所在も今何処。長谷寺の登廊と参道で記念に購入した「ぐい飲み」だけが唯一の記憶です。奈良の陶芸作家の作品です。赤い土の風合いと、深い色合いの釉薬が大好きです。私の持っている「ぐい飲み」の中で一番のお気に入りです。直径4.5㎝×高さ約5㎝
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酒好きの経営者にはやっぱり「ぐい呑み」なのか・・・・

3年ほど弊社に在籍していたスタッフ(川岡さん)から、退職時に頂いた「夫婦ぐい呑み(萩焼)」。ビール好きの彼女とは本当によく飲み歩きました。会長の主人と3人で飲んだり、2人で朝方までカラオケボックスで歌ったりと思い出がいっぱいあります。デザイナーで一番大事なことは、企画力や発想力。しかしアナログ時代では、カンプも手作業・版下も手作業のため、一見するとデザイナーは器用でなければ出来ない職業のように勘違いされていた。ロットリングで罫線がうまく書ける、切ったり貼ったりが小奇麗に出来る。アナログ時代にデザイナーを目指した若者は、面白い発想力を持っていながら、不器用なため壁にぶつかり別の業種に変わってしまう人たちをいっぱい見てきた。川岡さんもそんな一人です。今はコンピュータが罫線を書いたり、切り取って貼り込んだりをやってくれる。発想力豊な川岡さんの時代が来たのかなと、写真のぐい呑みをみると思い出します。退職後も私たちが川岡さんの住んでいる広島へも遊びに行きました。毎年の年賀状には、お互いに「今年こそ一緒に飲みましょう」と印してあります。中々実現は出来ないけれど、嬉しいつながりが今もあることが何よりです。「夫婦ぐい呑み」を頂き、夫と包みを開いたときの夫の言葉が印象的でした。「やっぱり湯のみでなく、俺たちにはぐい呑みなんだな・・・・(笑)」。10年以上も前のことでした。ありがとう!
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覗き猪口

秩父泉水釜の小嶋先生の骨董の中で見つけました。「覗き猪口」という猪口です。勝手な自分の解釈で、「昔の人は大切なお酒をこの猪口で飲んでいたんだな。猪口の形から、酒宴で相手のお酒の猪口の中を羨ましそうに覗いたり、覗かれたりと大事に貴重なお酒を楽しみながら呑んでいる風景からこの呼び名が出来た」と想像していました。実は全く違っていて、「猪口」とは、もともと酒器ではなく、調味料を入れる器だそうだ。そば猪口・酢猪口・覗き猪口などがある。覗き猪口はもともと懐石料理で三杯酢などを入れる器だったようです。古伊万里人気から、ぐい飲み代わりに買い求める人が多かったこともあり、今では「覗き猪口」=「酒器」となったのでしょう。私は、この「覗き猪口」を一目見たときイメージしたのが、お通しの脇に添えてコーディネートしたいなと思いました。わさび・ウニ・いくら・味噌などを入れるのにいいなと思いました。使い方は間違っていなかったのだと、改めて知りました。骨董は色々な想像力をかき立ててくれるので楽しいです。ところで、「覗き猪口」は今では貴重な逸品だそうです。直径25㎜×高さ40㎜
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