秩父泉水釜・小嶋先生の骨董仲間の眼鏡店の店主より譲り受けたお重です。骨董好きの店主のギャラリーは、趣味の域を超えたスペースでした。資料館のようなギャラリーで、一番私の印象に残ったものが、写真のお重です。確か古民具の上に置かれていたと記憶します。堂々とした風格・色合い。「素敵だなー、かなりお高い物なのだろうなー」と、しばし見とれてしまいました。帰りの車の中で、小嶋先生に尋ねてみました。「先生、あの五段重、すごく気に入ったんですけど高いんでしょうね。」すると先生は「掛け合って上げようか、1万ぐらいで大丈夫だよ」「えっ!それではお願いします」。即決で決めて今が有ります。年代は「幕末物」。江戸か明治かはっきりしないときに、骨董やさんが使うあいまいな言い方だそうです。ところどころ漆がはげていますが、丁寧に金の漆で修理してあるところが、またまたいい雰囲気を醸し出しています。骨董にはまってしまった大きな要因は、どのようなめぐり合わせでこの品が私のところにきたのか、想像することが楽しいからです。サイズもかなり大きいので、料理を盛る時は大変ですが、お花見など大勢の野外のイベント時大活躍します。今年ももうすぐお花見。「幕末五段重」上手に盛り付けられるかな・・・・。1重25cm×25cm×7cm。
月別アーカイブ: 2010年3月
クロッカスが咲きました
ダラダラ造りの小鉢が以外にも・・・・
陶芸をやり始めていつも思うこと。なんだか出来上がった作品がいまいち。土いじりは無心になれるので楽しいのですが、駄作ばかり。重くて品が無い。ダラダラ何となく造ったのが写真の作品。お決まりのお茶碗形。手捻りで造るといつも同じおわん形になるのが私の癖。泉水釜の小嶋先生は「これ、山口さんのでしょ!すぐこの形で分かりますよ」。変化がほしくて耳のような取っ手をつけました。お猿さんのような印象の小鉢です。アメ釉薬をたっふりかけました。綺麗な焼き上がりで愛嬌のある器になりました。食卓では、ドレッシングやソース入れに使っています。へんてこな形ですが、以外に食卓で主張しすぎないけなげな小鉢です。直径7cm・高さ8cm。
中国の青磁は、民族の美意識
初めての作品・コーヒーカップ
紅葉をイメージした小鉢
毎日の食卓に登場の使いやすい小鉢
斎田英代さんの赤織部と生き方
私のデザインのお師匠さんが、昨年銀座で個展を催しました。あいにく仕事の関係で、個展には伺えなかったのですが、夫の見立てです。赤織部・高い高大付の豆小鉢。赤織部は初めてです。織部というとグリーンとベージュが印象的ですが、赤織部は鉄分の多い赤土を用い、文様は白化粧土の組み合わせで桜が描かれている珍しい作品です。とても熟練された丁寧な仕事でなければ、出来ない作品を感じました。斎田さんは、一匹狼で焼き物の世界を生きてこられた方です。よく「斎田さんは何焼きですか?」と尋ねられるようです。「私のは全て斎田焼きです」と答えるそうです。伝統や師弟関係が厳しい中で、自由に生きてこられた斎田さん。強くて優しく柔軟で謙虚。小樽に帰られる前日、楽しくお食事をさせていただき、語らいの中で感じました。好んで織部の作品を創られていたことは以前から承知していましたが、織部の歴史を伺って斎田さんの生き方と通じるものがあることを知りました。ありがとうございます。
「春」の贈り物
本日大好きな友人から、私の「打撲」を気使って、お見舞いのお花が会社に届きました。桜・チューリップ・スイートピー・石楠花・青い麦穂それからそれから、はじめてみた手まりのような可愛い花(ちゃんと調べなくては)。淡い色々な桃色・ピンクがとても優しく、ワクワクさせてくれました。アレンジメントがとても素敵で、花の選択と形状が何とも言えず、感動を頂きました。寒い冬に背中を丸めて、閉じこもっていた体が、春の香りをかぎつけて、しゃんと背筋を伸ばしたような、アレンジはすごく元気をもらいました。先日、別の友人から「暖かくなってきたのでランチでもどうですか」と、メール受信。皆、春を待ちわびていたのだなーと嬉しい気持ちになりました。「春」の贈り物、気持ちがいっぱい感じ取れました。ありがとうございます。