覗き猪口

秩父泉水釜の小嶋先生の骨董の中で見つけました。「覗き猪口」という猪口です。勝手な自分の解釈で、「昔の人は大切なお酒をこの猪口で飲んでいたんだな。猪口の形から、酒宴で相手のお酒の猪口の中を羨ましそうに覗いたり、覗かれたりと大事に貴重なお酒を楽しみながら呑んでいる風景からこの呼び名が出来た」と想像していました。実は全く違っていて、「猪口」とは、もともと酒器ではなく、調味料を入れる器だそうだ。そば猪口・酢猪口・覗き猪口などがある。覗き猪口はもともと懐石料理で三杯酢などを入れる器だったようです。古伊万里人気から、ぐい飲み代わりに買い求める人が多かったこともあり、今では「覗き猪口」=「酒器」となったのでしょう。私は、この「覗き猪口」を一目見たときイメージしたのが、お通しの脇に添えてコーディネートしたいなと思いました。わさび・ウニ・いくら・味噌などを入れるのにいいなと思いました。使い方は間違っていなかったのだと、改めて知りました。骨董は色々な想像力をかき立ててくれるので楽しいです。ところで、「覗き猪口」は今では貴重な逸品だそうです。直径25㎜×高さ40㎜
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