実家の母からもらった可愛いお重

私の実家は、昔むかーし今大河ドラマで話題の越後で料亭旅館を営んでいました。父が商売下手のため、100年続いた商売を畳んで、48年前に家族そろって東京で新しい生活が始まりました。父は婿養子でしたが、母は小さいころから旅館の女将になるように祖母に育てられたので、ちょっとした生活の場面で、働く女性として学ばせてもらったり、料亭の女将の目利きを感じる事があります。そんな母から譲り受けたのが写真のお重です。12cm角・三段お重に、直径8cmの朱塗りの豆皿。ちょっと小粋で可愛くて、上質な感じが気持ちを豊かにしてくれます。このお重は、夫婦2人の静かな正月の楽しみをイメージしています。母は今92歳。介護施設に入って認知症も進んでいますが、明るく元気なのが嬉しいです。そしていつも商売していたときの話を生き生きと語ります。そして「ありがたい・ありがたい」と手を合わせるしぐさを良くします。私もそんな風に何の利害もなく心からそんなしぐさができるようになるのだろうかと、母を見ていて思います。
ojyuu2

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