私の実家は、昔むかーし今大河ドラマで話題の越後で料亭旅館を営んでいました。父が商売下手のため、100年続いた商売を畳んで、48年前に家族そろって東京で新しい生活が始まりました。父は婿養子でしたが、母は小さいころから旅館の女将になるように祖母に育てられたので、ちょっとした生活の場面で、働く女性として学ばせてもらったり、料亭の女将の目利きを感じる事があります。そんな母から譲り受けたのが写真のお重です。12cm角・三段お重に、直径8cmの朱塗りの豆皿。ちょっと小粋で可愛くて、上質な感じが気持ちを豊かにしてくれます。このお重は、夫婦2人の静かな正月の楽しみをイメージしています。母は今92歳。介護施設に入って認知症も進んでいますが、明るく元気なのが嬉しいです。そしていつも商売していたときの話を生き生きと語ります。そして「ありがたい・ありがたい」と手を合わせるしぐさを良くします。私もそんな風に何の利害もなく心からそんなしぐさができるようになるのだろうかと、母を見ていて思います。
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若い陶芸家のご飯茶椀
外資のインテリア雑貨の会社に勤務していた若者(姪)は、とてもセンスが良くて充分仕事の力を認められていましたが、どうしても好きな物造りをしたくて陶芸家になりました。美大を卒業し、自分のセンスを活かせ会社勤めも順調でしたのに、やりたいことを一生の仕事として取り組める人は、年齢に関係なく素敵ですね。どうやって焼き物と生きていくかは、試行錯誤しているようです。写真は彼女の作品です。好きなことをやり続けながら、進む道が現われてくるものだと思います。「やれば結果が出る。やらなければ何も生まれない」。私も毎日そのことだけで、35年経ってしまいました。若い人たち、もっともっと失敗を恐れないで突き進んでいってほしいな。つくづく思う今日この頃です。
ハマグリ貝形の刺身用小皿
久々に夏を体感
いいもの いい人 いい暮らし
昨日(30日)、目白の椿山荘にて「いいもの いい人 いい暮らし」(三和書籍)の出版記念パーティーが、ありました。著者は中小企業家同友会(新宿支部)の桜井道子さん。桜井さんが中小企業の社長27名を、インタビューしたものを1冊の本にして出版しました。本の中に登場している社長さんたちは、前向きで、いっぱいよい刺激を受けました。そして、桜井さんの笑顔とお人柄がこの本の発行に繋がったものと思います。90人もの方がお祝いに駆けつけてくださいました。弊社の関わりは、桜井道子さんのキャラクターデザインでした。笑顔が素敵に出来ていたので良かったと思います。「さくらいみちこさん」そういえば、高田馬場の「こうこ」のママも同じ名前。安西水丸さんも、おっしゃっていましたが、「桜井みちこさん」の名。「どこか懐かしくて同級生にいたような気がする・・・」。二人の「みちこさん」に共通するのは、「気持ちの良い笑顔」。大事ですね。笑顔をありがとうございます。
宮崎・坂本様から頂いた手作りの黒塗り漆器
主人の父親は、陸軍士官学校出身の自衛官でした。自衛官時代、北海道の赴任先で親しかったご家族・坂本様が、九州・宮崎県にお住まいです。2年前に、友人たちと宮崎に旅行した折に、坂本様ご家族にお会いする機会がありました。何から何まで本当に良くして頂き、心温まるご家族でした。宮崎滞在の最終日、ワザワザ飛行場までお見送りに来てくださいました。その時娘さんから頂いたお品が、写真の漆器です。ご主人の創作漆器工芸との事。とても嬉しかったです。とても使い勝手が良く、本漆の艶が本物のよさを醸し出してくれます。「山芋・もずく・オクラおろし三杯酢味」のつまみが我が家の食卓には良く並びますが、いつもこの漆器を使います。朱の色も料理を引き立たせますが、黒色も中々上質感を演出してくれるカラーですね。坂本様、ありがとうございました。
円形お重は、なんと500円!
リサイクルショップを覗くのが大好きな私。仕事で新目白通り(江戸川橋近辺)を車で通過中、ちょっと小腹がすいたのでコンビニでおにぎりをゲット。そのコンビニの隣に、小さなリサイクルショップがありました。「何か面白いものないかなあ・・」(いつもこんな感じです)と立ち寄りました。そこで目に入ったのが写真のなんと500円の丸型三段重箱。「500円なら、まっ・いっかっ・・・」とつい購入。直径18cm・高さ18cm。持ち手のところが意外に凝っています。ボディの絵柄も可愛いなと思います。でも大量生産物らしく、藍色の絵柄はアミ点が入っているので、プリント物のようです。でもこういうのって、反対にどうやって絵付けして焼くのか気になります。安物だけどおもてなしのときに活躍してくれます。
カタログ注文で印象が全く違った便利皿
なっ・・・なっんとっ!日本酒利酒師に挑戦
先週23日、日本酒の利酒師の講習を受けてきました。ある仕事の一端なんです(まだ非公開の企画なので詳細はいえません)が、大好きな日本酒なのでとても楽しかったです。大酒呑みを反省しています。日本酒って本当に、丹精込めて、丹精込めて造られているんだなと、改めて実感・体感・体験いたしました。勉強させていただいただけでも、酒シーンの楽しさが倍増しました。日本伝統の素晴らしさを背景にした日本酒。これからは大切に、造り手に感謝をしながら、頂こうと思います。こんなチャンスを下さった倉嶋編集長、ありがとうございまーす。
大のお気に入り・清水焼の箸置き
またまた箸置きです。赤坂東急プラザ2階に京焼・清水焼専門店の「青花堂」というお店で購入しました。雑誌「いきいき」でスカルプパートナーに選ばれたとき、赤坂東急プラザ内の「サロン大場」に毎月通っていたとき、早く着きすぎたときなどプラザ内を散策。そのときに知ったのが「青花堂」です。都内唯一の清水焼専門店です。本当に品揃えが素晴らしいです。本物のよさを充分堪能させてもらいます。良いものって本当に手にとって見ると、なじみ方が全然違うんです。写真の箸置きは3cm×2.5cmと、やや小さめです。描かれている水辺の水墨画。サイズと藍色の水墨画のマッチングがとても上品な清水焼箸置きです。一つ一つ形が違います。お客様のときに使用しますが、洗物の時なくさないようにと、気を使います。