カテゴリー別アーカイブ: 器

若手陶芸家・吉岡玲さんの「冬支度」

昨年の11月ごろに、吉岡玲さんの作陶展「冬支度」が、新宿河和田町「楽」で催されました。素朴で温かみのある作品。作家の玲さんのお人柄がにじみ出ている感じがしました。一見すると木製の器と思わせる風(色)合いが、柔らかな温もりを感じさせるのだと思います。今回はテーブル小物中心の個展。特に気に入った豆皿を購入しました。黄透明釉薬に鉄釉薬のシンプルな絵柄ながら、大胆な形状がとてもモダンさを引き出していると思います。刺身醤油・薬味入れ・箸置きと、何役もこなせる遊び心が嬉しい逸品です。円直径6cm・高さ1cm。
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コーヒー香が視覚で伝わるコーヒーカップ

リサイクル市で見つけた、ペアのコーヒーカップ。ボディー・持ち手のデザイン、大きさ、色合い。ほろ苦く薫り高いコーヒーにぴったり。日常ではマグカップが重宝していますが、秋の夜長、読書をしたり、ビデオ鑑賞などゆったりとした時間を楽しむ時に使いましょ。と思いながら・・・残念ながら、中々実現できないでいます。
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備前焼の焼酎カップとアイスペール

知人から頂きました。備前の焼き締めです。アイスペールは氷が解けにくいです。焼き締めは保温効果があるようで、氷が解けにくくペールの周りにうっすら霜が付くほどです。カップは主に焼酎の水割りのときに用いますが、ビールを注いでも中々良いです。泡立ちがきめ細かくなります。
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古代塗のボウル

漆器市で購入しました。木目を生かした漆加工(古代塗り)です。直径17cm・高さ14cm。1本の木をくりぬいたやわらかいカーブと、木目、漆の色。とてもナチュラルで上品です。眺めているだけで癒されます。まだお料理に使ったことがありません。器だけで完成されると、何を盛ったらよいか迷います。私の料理のレベルが低いということでしょう。食卓に並ぶのが楽しみです。
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秩父泉水釜・小嶋先生のぐい飲み

小嶋先生とのお付き合いは、もうかれこれ10年ぐらいになります。とても忙しかった夏、夏休みが取れず、ほんのひと時の週末、行きつけの高田馬場の小料理屋で、小嶋先生の娘さん(智恵さん)と、カウンターで席が隣り合わせになったのがきっかけです。高齢者の常連が多いそのお店で、智恵さんのような若い女性は新鮮でした。色々とお話が弾み、陶芸家のお父様が秩父で登り窯のある別荘を所有していて、ぜひ遊びに行きませんかと、誘われたのが先生との出会いです。秩父の別荘は、ものすごい数の古美術品・陶芸創作の工房・造り酒屋を改装した母屋。何よりも薪でおこす囲炉裏では、多くの方々と何度も何度も楽しい酒宴を交わしました。初めて訪れたとき、展示されていた焼き物の中で写真のぐい飲みがとても気に入りました。「いいよ、もって行ってください。差し上げます。」大感激で、ずうずうしくも頂いてしまいました。それからが、骨董にはまっていった私です。直径6cm・高さ7cm。釉薬(アメ、しらはぎ、鉄)が微妙に絡み合っています。大きなぐい飲みです。
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泡盛専用・琉球ガラスのロックグラス

3年ほど前、中小企業家同友会の全国大会が、沖縄で行われました。沖縄は、私の甥が泡盛の蔵元で杜氏をしていることもあり、思い切って参加してみました。丸1日研修がメインだったので、ゆっくり観光は出来ませんでしたが、やっぱり沖縄は、海と泡盛と琉球ガラス。琉球ガラス工芸家の1品物です。琉球ガラスでは珍しい青ですが、海のイメージもあり気に入りました。そして何より気に入ったのは、グラスを握った感触。ボディのくぼみカーブは、しっかり手になじみ、底面にある重心はどっしりと安心感があり、氷を揺らしながら泡盛を頂くと、最高の気分です。素敵なグラスに感謝・感謝。
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山中塗の金杯

私の会社の10周年記念のときに、実家の両親に記念に贈ったものです。父はお酒が大好きでしたが、一昨年他界し、母は現在認知症と要介護のため、介護施設に入所しております。もう家に戻っての生活は無いようです。思い出の品なので、今は私が所有しています。先日の利酒師の講習で、「金杯に醇酒や熟酒を注ぐと、黄金の球形が浮かび上がり、見事なものですよ」と、講師の先生が話されていました。この山中塗りの杯が、すぐに頭の中に浮かびました。これから秋から冬は「醇酒や熟酒」の季節。秋の夜長、父のことを思い出しながら、お酒を楽しみましょう。山中塗り・直径4cm・高さ5cm。
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